ドッグフードのパッケージ裏には、給与量の目安表が記載されています。
ですが実際のところ、愛犬それぞれ健康状態や体型が違う中で、果たして目安表だけを参考に給与量を決めてしまっていいものなのでしょうか?
また、新しくフードを切り替える場合に注意するべきことや、モグワン1袋で何日分持つのかなども気になるところ。
そこでこの記事では、環境省などが公開しているデータなどをもとに、正しい給与量などを詳しく紹介します!
もくじ
モグワンを与え始めていい年齢はいつから?

まず、モグワンをあげていい対象年齢は、生後4ヶ月以上であれば、成犬(1〜6歳)・老犬(7歳以上)でも大丈夫です。
さらに全犬種対象のドッグフードだから、多頭飼いされているお宅でも、1つのフードで管理できる手軽さがあります。
ちなみに市販のドッグフードだと、子犬用・成犬用など細かく種類分けされていることが大半ですよね?
でもモグワンは、AAFCOで定められた1日に必要な栄養基準以上の良質な栄養素が十分に補えるので、子犬・成犬・老犬関係なく、この1袋だけで問題ないことがわかっています。
参考記事:モグワンの原材料を徹底調査!1日の栄養素や安全性もまるわかり
むしろ、高品質なドッグフードを調べてみるほど、犬種や年齢で分けられていないものがほとんどでした。
では次に、モグワンを与える量はどれくらいが適正なのかを見ていきます。
モグワン公式サイトに記載のある1日の給与量には落とし穴が!
パッケージやモグワン公式サイトに、年齢によるフード給与量の表が載っていたので紹介します。
体重 | 子犬 (4〜12ヶ月) |
体重 | 成犬 |
1.0〜1.5kg | 41〜55g | 1.0〜1.5kg | 33〜45g |
1.5〜2.0kg | 55〜68g | 1.5〜2.0kg | 45〜56g |
2.0〜2.5kg | 68〜84g | 2.0〜2.5kg | 56〜68g |
2.5〜3.0kg | 84〜93g | 2.5〜3.0kg | 68〜76g |
3.0〜3.5kg | 93〜102g | 3.0〜3.5kg | 76〜83g |
3.5〜4.0kg | 102〜110g | 3.5〜4.0kg | 83〜89g |
4.0〜4.5kg | 110〜119g | 4.0〜4.5kg | 89〜96g |
4.5〜5.0kg | 119〜128g | 4.5〜5.0kg | 96〜104g |
5.0〜6.0kg | 128〜145g | 5.0〜6.0kg | 104〜118g |
6.0〜7.0kg | 145〜163g | 6.0〜7.0kg | 118〜132g |
7.0〜8.0kg | 163〜180g | 7.0〜8.0kg | 132〜146g |
8.0〜10.0kg | 180〜215g | 8.0〜10.0kg | 146〜175g |
10.0〜12.0kg | 215〜250g | 10.0〜12.0kg | 175〜203g |
12.0〜14.0kg | 250〜285g | 12.0〜14.0kg | 203〜230g |
14.0〜17.0kg | 285〜337g | 14.0〜17.0kg | 230〜273g |
17.0〜20.0kg | 337〜390g | 17.0〜20.0kg | 273〜316g |
20.0〜23.0kg | 390〜442g | 20.0〜23.0kg | 316〜358g |
23.0〜27.0kg | 442〜512g | 23.0〜27.0kg | 358〜414g |
27.0〜30.0kg | 512〜564g | 27.0〜30.0kg | 414〜457g |
この表を見ると、ついこの量をそのまま愛犬に与えがちですが、それは大きな間違いです。
実はこの給与量というのは、現在の愛犬の体重の給与量ではなく、理想体重で示されています。
この理想体重とは、肥満でも痩せ型でもなく、健康的な体型の犬のことを指しています。
またさらには、子犬・老犬・去勢済み・去勢なしなど、愛犬の状態の違いでも給与量は変化するもの…。
そうなってくると、今あなたの愛犬が果たして理想の体重かどうかわからず、適切な給与量を与えることができずに困ってしまいますよね?
そこで、環境省が掲載している正しい食事量の計算の仕方を参考として、愛犬への給与量を適切に把握しておく必要があります。
愛犬に与えるべきモグワンの本当の給与量の測り方

まずは、あなたの愛犬がそもそも理想体重なのか、痩せ型なのか、肥満型なのかを知る必要があります。
本来は、獣医師に相談して理想体重を教えてもらうことが望ましいですが、ここでは現在の愛犬の体型がどの型に当てはまるのか、ボディコンディションスコア(BCS)で簡易チェックする方法を紹介します。
ボディコンディションスコア(BCS)で体型チェック
体型 (フードの増減量) |
見た目 |
痩せ型 (+5〜8g目安) |
![]() 肋骨・腰椎・骨盤が外から容易に見える。触っても脂肪がわからない。腰のくびれと腹部の吊りあがりが顕著。 |
やや痩せ型 (+3〜5g目安) |
![]() 肋骨が容易に触れる。家から見て腰のくびれは顕著で、腹部の吊りあがりも明瞭。 |
理想体重 (+-0g) |
![]() 過剰な脂肪の沈着なしに、肋骨が触れる。上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが見られる。横から見て腹部の吊りあがりが見られる。 |
やや肥満型 (-3〜5g目安) |
![]() 脂肪の沈着はやや多いが、肋骨は触れる。上から見て腰のくびれは見られるが、顕著ではない。腹部の吊りあがりはやや見られる。 |
肥満型 (+5〜8g目安) |
![]() 厚い脂肪に覆われて肋骨が容易に触れない。腰椎や尾根部にも脂肪が沈着。腰のくびれはないか、ほとんど見られない。腹部のつり上がりは見られないか、むしろ垂れ下がっている。 |
上のBCSの表と愛犬の現在の体型を比較しながら、あなたが見て・触って確かめることで、目安となる理想体重を感覚的に設定することができます。
ですが、大型犬・小型犬など犬のサイズによって、理想体重より目安の増減量は変わってくるので、正確な数値が必要な方は獣医師に相談することをおすすめします。
では、愛犬の大まかな理想体重の測り方の目安がわかったところで、次はドッグフードの正しい給与量を測る方法を紹介します。
ドッグフードの正しい給与量を知るための計算式
あなたの愛犬の、1日あたりに必要な給与kcal(DER)を知るためには、①犬が安静にしている時に消費するkcal(RER)と、②成長段階や活動量に応じた係数をかけることで算出することができます。
理想体重(kg)×30+70
- 1歳以上の成犬:1.8
- 不妊手術済みの犬:1.6
- 活動的な犬:1.6
- 肥満傾向の犬:1.4
- 減量中の犬:1.0
- 集中治療中の犬:1.0
- 増量中の犬:1.2~1.4
- 妊娠期の犬:1.8~3.0
- 泌乳期の犬:4~8
- 成長期の犬:3
- 老犬:1.4
では、あなたの愛犬の①安静時の消費kcal × ②該当する係数で、ぜひ一度計算してみてください。
ちなみに、うちのモナの理想体重が現在の4㎏ぴったりだとした場合で算出してみると、4kgの1歳以上の成犬になるので、、
- 安静時の消費:4×30+70=190kcal
- 係数:1歳以上の成犬(1.8)
1日あたりに必要なkcal(DER)は、190×1.8=342kcalと算出することができます。
次に、モグワンを1日に何g与えればいいかという計算式は、、
1日あたりに必要なkcal(DER)÷モグワン100gあたりのkcal(344kcal)×100
うちのモナを例とすると、(342kcal÷344kcal)×100=約99.4gとなります。
成犬なら、1日朝・夜2回に分けてご飯をあげることが多いと思うので、モグワンなら1日1食あたり約45g(172kcal)ずつの給与量が必要だということがわかりました。
さらには、ボディーコンディションスコアで愛犬の体型に合わせて、ドッグフードの増減調節を行えばOKです。
ここで改めて、はじめに紹介したモグワンに記載のあった給与量表と比較してみると、成犬の理想体重4.0〜4.5kgで、給与量が89〜96gと表記されていることから、約4〜10gも給与量が少ないことがわかりますね。。
このように、公式サイトの給与量を参考にするより、あなたの愛犬に適した給与量を簡易的でも算出してご飯をあげた方が健康的で安心だと言えます。
おやつをあげている場合のモグワンの給与量
毎日の習慣として、おやつをあげているワンちゃんに対してのモグワンの給与量は、次のように管理することができます。
- 前段で算出した、愛犬の1日あたりに必要なkcal(DER)の確認
- おやつとして与えているカロリーを算出:おやつのパッケージ裏に記載のある100gあたりなどのkcalを参照
- ① ー ②を計算して、残ったkcalが1日に摂取できるモグワンのkcal
- ③1日に摂取できるモグワンのkcal ÷ モグワン100gあたりのkcal(344kcal)×100=モグワン給与量(g)
基本的には肥満を避けるために、③のようにおやつ分のkcalを差し引いて、モグワンを与えることが望ましいです。
そのワケは、犬も人間と同じように、肥満による病気のリスク(関節炎・椎間板ヘルニア・皮膚炎・便秘・糖尿病など)が多く存在するからです。
また、1日に与えるおやつの量が多くなり過ぎないようにも注意してください。
おやつだけで余計なkcalを与えてしまうと、主食となるモグワンの量が比例して減ってしまい、結果モグワンのバランスの取れた1日に必要な栄養素が与えられなくなってしまうからなんです。
できればおやつ自体をやめて、おやつ代わりにモグワンを少量与えた方が、愛犬の健康を考えるなら理想的だと言えますよ。
うんちの状態で正しい給与量か確かめる方法
これまで、本当の給与量の測り方として、見た目の体型と計算式を合わせることで算出する方法を紹介しました。
ですが、愛犬のうんちの状態でも正しい給与量を確かめる方法もあります。
それは、ウォルサム®研究所による、ウォルサム糞便スコアチャートを参考にすることです。
このウォルサム糞便スコアチャートには、犬の便の見た目にスコアが付けられていて、グレード1.5~3.5の間に入っていれば許容範囲とされています。
そして、最も理想的な便はグレード1.5~2.5となります。

愛犬の健康は、ドッグフードによって大きく左右され、消化の良い食べ物は栄養素を分解しやすい特徴があります。
つまり、愛犬のうんちの状態を見ることは、消化や胃腸の健康を確認するための最もわかりやすい方法だということです。
モグワン一袋の内容量でどのくらいもつのかチェック

これまでの説明で、1日にモグワンを与える給与量の算出方法がわかったところで、ではモグワン1袋で何日もつのかも調べてまとめてみました。
まず、モグワン1袋の内容量は1800gです。
そこから、愛犬へ1日に与えられる給与量を割れば算出できます。
- モグワン1日の給与量:1日あたりに必要なkcal(DER)÷モグワン100gあたりのkcal(344kcal)×100
- 1800g ÷ ① = モグワン1袋でもつ日にち
うちのモナを例とすると、1日に約99.4g与えることができるので、1800g ÷ 99.4g = モグワン1袋で約18日分の内容量だということが計算できました。
とは言っても、いちいち計算するのは面倒だと思うので、参考程度の目安として、”理想体重”&”去勢していない健康的な子犬・成犬”を条件として、モグワン1袋でもつ日数を表でまとめてみました。
犬の理想体重に対するモグワン1袋の消費日数目安
体重 | 子犬 (4〜12ヶ月) |
体重 | 成犬 |
1.0〜1.5kg | 28〜18日分 (63.6〜100.2g) |
1.0〜1.5kg | 34〜30日分 (52.3〜60.1g) |
1.5〜2.0kg | 18〜16日分 (100.2〜113.3g) |
1.5〜2.0kg | 30〜26日分 (60.1〜68g) |
2.0〜2.5kg | 16〜14日分 (113.3〜126.4g) |
2.0〜2.5kg | 26〜24日分 (68〜75.8g) |
2.5〜3.0kg | 14〜13日分 (126.4〜139.5g) |
2.5〜3.0kg | 24〜22日分 (75.8〜83.7g) |
3.0〜3.5kg | 13〜12日分 (139.5〜152.6g) |
3.0〜3.5kg | 22〜20日分 (83.7〜91.5g) |
3.5〜4.0kg | 12〜11日分 (152.6〜165.6g) |
3.5〜4.0kg | 20〜18日分 (91.5〜99.4g) |
4.0〜4.5kg | 11〜10日分 (165.6〜178.7g) |
4.0〜4.5kg | 18〜17日分 (99.4〜107.2g) |
4.5〜5.0kg | 10〜9日分 (178.7〜191.8g) |
4.5〜5.0kg | 17〜16日分 (107.2〜115.1g) |
5.0〜6.0kg | 9〜8日分 (191.8〜218g) |
5.0〜6.0kg | 16〜14日分 (115.1〜130.8g) |
6.0〜7.0kg | 8〜7日分 (218〜244.1g) |
6.0〜7.0kg | 14〜12日分 (130.8〜146.5g) |
7.0〜8.0kg | 7日分 (244.1〜270.3g) |
7.0〜8.0kg | 12〜11日分 (146.5〜162.2g) |
8.0〜10.0kg | 7〜6日分 (270.3〜322.6g) |
8.0〜10.0kg | 11〜9日分 (162.2〜193.6g) |
10.0〜12.0kg | 6〜5日分 (322.6〜375g) |
10.0〜12.0kg | 9〜8日分 (193.6〜225g) |
12.0〜14.0kg | 5〜4日分 (375〜427.3g) |
12.0〜14.0kg | 8〜7日分 (225〜256.3g) |
14.0〜17.0kg | 4日分 (427.3〜505.8g) |
14.0〜17.0kg | 7〜6日分 (256.3〜303.4g) |
17.0〜20.0kg | 4〜3日分 (505.8〜584.3g) |
17.0〜20.0kg | 6〜5日分 (303.4〜350.5g) |
20.0〜23.0kg | 3日分 (584.3〜662.7g) |
20.0〜23.0kg | 5日分 (350.5〜397.6g) |
23.0〜27.0kg | 3〜2日分 (662.7〜767.4g) |
23.0〜27.0kg | 5〜4日分 (397.6〜460.4g) |
27.0〜30.0kg | 2日分 (767.4〜845.9g) |
27.0〜30.0kg | 4日分 (460.4〜507.5g) |
成犬より子犬の方が給与量が多い理由としては、成長期はたくさんの栄養が必要になるためです。
あなたの愛犬の理想体重と照らし合わせて、モグワン一袋の消費日数を参考にしてみてください。
食べ残したモグワンは保存して再利用していいのか?
時に、愛犬がいくらか口をつけたけど、ドッグフードを残してしまうケースがあります。
そんな時、ドッグフードがもったいないから一時的に保存して、次のご飯の時間に再利用して与えても良さそうに感じますよね?
ですが、ドッグフードを一時保存して再利用することはやめてください。
その理由は、一度フードボウルに出したドッグフードは、時間とともに香りや食感も劣化して失われ、そのドッグフードが嫌いになる可能性が出てしまいます。
また、 犬が一度口をつけたものは、 唾液などが付いてしまうので、 有害な微生物が発生する原因にも繋がるので、頻繁に残すようであれば、食べる分だけ少量ずつ出して、常に新しいドッグフードを与えるように心がけましょう。
参照元:環境省・飼い主のためのペットフード・ガイドラインP15「4−1フードの保存方法」
これまでのドッグフードからモグワンへ切り替える時の注意ポイント

これまでのドッグフードから、初めてモグワンに切り替えようとしている方に、注意すべきポイントが1つあります。
それは、モグワンが届いたその日から一度にドッグフードを切り替えてしまうこと。
これをしてしまうと、胃や腸がびっくりしてしまい、下痢になる原因へと繋がってしまいます。
特に、内臓が未発達な成長期の子犬なんかは下痢になりがちですね…。
なので、ドッグフードを切り替える理想のパターンは次の通りです。
期間 | 割合 |
1〜2日目 | 旧ドッグフード75%:モグワン25% |
3〜5日目 | 旧ドッグフード50%:モグワン50% |
6日目 | モグワン75%:旧ドッグフード25% |
7日目 | モグワン100% |
このように、愛犬のうんちの様子を見ながら徐々に新しいご飯へ慣らしていくと、下痢・軟便になることを回避することができます。
もしそれでも、下痢が2日ほど続くようであれば、内臓を休ませるためにも1日断食をさせ新鮮な水だけを与えると、翌日下痢が改善されることがほとんどですよ。
ドッグフードや愛犬のことで相談したいならモグワン専門スタッフに

病院に行くほどではないけど、犬のことで気になることって結構あります。
でも、「インターネットや本で調べてもなかなか欲しい情報が手に入らない。」そんな事ありませんか?
そんな時は、モグワンの相談窓口がすっごく便利です!
ペット栄養管理士やホリスティックケアカウンセラーの資格を持ったスタッフさんが常駐して質問に答えてくれるので、給与量のことはもちろん、モグワンの製品のことやトラブル、ダイエットや症状のことなど、なんでも相談に乗ってくれますよ!
連絡先:0570-200-012
(平日11〜18時/土日祝定休)
※通話料は有料
もちろん、モグワンを購入したことがない方でも気軽に質問できるので、気になっている事があれば相談してみてくださいね!
モグワンの1日の給与量まとめ
モグワンの給与量に関連した内容を詳しく紹介しましたが、覚えておきたいポイントは次の7つ。
- モグワンは生後4ヶ月以上の全犬種に与えてOK
- パッケージ裏に記載されている給与量はあくまでも目安
- BCSとそれぞれの犬に合わせた給与量の計算式で算出すべき
- うんちの状態でも給与量を確かめられる
- 食べ残したドッグフードは保存せず処分する
- モグワンへ切り替える際には7日間で段階を踏む
- 気になることがあればモグワン窓口にて誰でも相談可能
愛犬の健康は、ドッグフードによる影響がものすごく大きいです。
それはドッグフードの品質もそうですが、適切な量を与えることも重要だと理解しておきましょう。
給与量さえ間違えなければ、モグワンはとっても優れたドッグフードだと言えるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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